防災の日にJアラートに関する情報をチェックしておこう
9月1日は防災の日ですが、そんな 防災の日にJアラート に関する情報をチェックするのはどうでしょうか?といっても、今年ほど、防災意識を持って防災の日を迎えるのは珍しいと思います。というのも、たった4日前の8月29日に、北朝鮮が日本大陸を通過するミサイルを発射したばかりだからです。
北海道・東北地方の方は、6時頃に突然Jアラートがなって驚いたという方は多いと思います。もしかしたら私のように、熟睡中はちょっとやそっとの物音では起きないタイプの方は、朝起きてから携帯をみて驚いたと思います(笑)
全然よくないことではありますが、こういう危機意識を持って防災の日を迎えたのですから、ミサイル発射に伴う防災について考えてみたいと思います。
Jアラート が 鳴ってから 何をする??
今回、北朝鮮がミサイルを発射したのは5時57分頃で、Jアラートが鳴ったのは6時2分頃なので、ミサイルが発射されてから約5分後にJアラートが鳴ったということです。
この時のJアラートの情報は
ミサイル発射情報。ミサイル発射情報。
北朝鮮からミサイルが発射された模様です。
頑丈な建物や地下に避難して下さい。
(総務省 消防庁)
という内容でした。
さて、ここで問題なのが、ミサイルが発射された後一体どれくらいの時間の猶予があるのか?ということです。
平成28年2月7日に北朝鮮西岸の東倉里(トンチャンリ)付近から発射された弾道ミサイルは、約10分後に約1600km離れた沖縄県先島諸島上空を通過しています。
このミサイルで考えると、グーグルマップの計測によると、平壌から郡山市までの直線距離は約1286kmありますが、1分間に約160kmも進むので、約8分後には郡山市に到着してしまうと考えられます。
つまり、Jアラートが鳴った3分後にはミサイルが飛んで来る可能性があるということです。
このことから、もしミサイル発射のJアラートがなったら、すぐに頑丈な建物や地下に避難するべきというのがわかります。
弾道ミサイル 落下時 の 行動 について( 内閣官房 データ )
国民保護ポータルサイトによると、弾道ミサイル落下時の行動について次のように説明しています。
まず、大前提として、
①速やかな避難行動をとること
②正確かつ迅速な情報収集を行うこと
の2つをあげています。
① 速やかな 避難行動 をとる
Jアラートが鳴ったら速やかに避難行動をとることが望ましいです。
・野外にいる場合
→ できる限り頑丈な建物や地下に避難する。地下とは、地下街や地下駅舎などの地下施設のこと。
・建物がない場合
→ 物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭部を守る。
・屋内にいる場合
→ 窓から離れるか、窓のない部屋に移動する。
もし、近くにミサイルが落下した場合は、次のような行動をとってください。
・野外にいる場合
→ 口と鼻をハンカチで覆い、直ちに現場から離れ、密閉性の高い屋内または風上へ避難する。
・屋内にいる場合
→ 換気扇を止め、窓を閉め、目張りをして室内を密閉する。
② 正確かつ 迅速な 情報収集
特にミサイル落下時には、情報が氾濫し嘘情報もたくさん流れてきますので、友達の情報やSNSで拡散されている情報ではなく、政府が発信している、正確な情報を取得することがとても大切です。
ミサイル落下時に、政府が発信している情報を確認するには、首相官邸ホームページか、首相官邸災害・危機管理情報のTwitterアカウントでご確認ください。
※参考情報:弾道ミサイル落下時の行動についてPDF
国民保護 ポータルサイト をチェックしよう
内閣官房が運営する国民保護ポータルサイトには、現在、弾道ミサイル落下時の行動についてのパンフレットやQ&Aが中心に掲載されています。
Jアラートが鳴った時にどのような行動を取ればいいのか?を確認するためにも、ぜひ、国民保護ポータルサイトをチェックしてください。
また、せっかく防災の日なのですから、同サイトで掲載している「武力攻撃やテロなどから身を守るために」という36ページのファイルをぜひ、チェックすることをオススメします。
このファイルでは、
・警報が発令されたら
・身の回りで急な爆発が起こったら
・武力攻撃の類型などに応じた避難などの留意点
・怪我などに対する応急措置
・日頃からの備え
・国民保護あれこれ
といった内容を説明しています。
ぜひ、防災の日の今日、目を通すことをオススメします。
国民保護法とは?
正式には「武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律」といい、武力攻撃事態等において、武力攻撃から国民の生命、身体及び財産を保護し、国民生活等に及ぼす影響を最小にするための、国・地方公共団体等の責務、避難・救援・武力攻撃災害への対処等の措置が規定されています。
■転載元:国民保護ポータルサイト
簡単にいうと、戦争発生時に国民を守るための法律・・・なんだと思います。だから、国民保護ポータルサイトで、「弾道ミサイル落下時の〇〇」という情報がたくさん掲載されているんですね。
SNS情報 は「 参考 」扱いで。
先ほども少し触れましたが、友達の情報やSNSの情報にはデマや嘘の情報も含まれるため、緊急時にそれらの情報に触れ、信用して行動するということを、なるべく避けなくてはなりません。
ですが、よりリアルな情報があることも事実です。時には政府の情報よりも、現場の情報の方がリアルで正確な時もありますからね・・・。
ですから、ネットに溢れる情報は、あくまでも参考情報として捉えておき、自分で判断する力を身につけることが必要です。
その能力を身につけるのに参考になるのが、以前紹介した、「窓を広げて考えよう」という本です。
そんなことをいう私から、面白いな〜と思えた参考情報を一つ紹介します。
こわかった
課題で作ったものだけどミサイルが飛んできたときにどうしたらいいのか調べてまとめたので
見てください
おねがいします pic.twitter.com/nHHqrRfwHY— たったんぶ (@t_tnb_) 2017年8月28日
※たったんぶさんのツイートより
これも、参考情報としてみてくださいね。これが全てではありませんから。
防災の日くらい、真剣に、こういった武力衝突発生時の防災情報を収集しておいてもいいのかな〜と思います。
もちろん、そういった事態にならないことが一番望ましいですが、暴力的な相手がどう出るか?次第なので、しばらくは不安が続きそうですね。