ふくしま逢瀬ワイナリーから郡山産ワインの出荷。三菱商事復興支援財団との果樹農業6次化産業プロジェクト
ふくしま逢瀬ワイナリー (住所は下部記載)が竣工し、郡山産のワインへの第一歩を踏み出したようです。(平成28年3月発行の農政だよりより)
ふくしま逢瀬ワイナリーは、三菱商事復興支援財団と郡山市が連携協定を締結した、果樹農業6次化産業プロジェクトで、3月4日にワイン・リキュールを初出荷しています。
郡山産ワイン は” ぶどう ”と” りんご ”から | ふくしま逢瀬ワイナリー
ふくしま逢瀬ワイナリーの初出荷となったのは、ロゼのスパークリングワイン(ぶどう)が約500本、シードル(りんご)が約5000本とのことです。価格は税別2,000円。
出荷先は、県内のホテル、旅館、レストラン、観光施設、土産店等ということで、まずは、県内を中心に販売する予定とのことですが、将来的には、東北地区や首都圏のレストランや小売店でも取り扱っていくことを目指しているのだとか。
また、2016年夏ごろには桃と梨のリキュールも発売予定とのことなので、今年はいよいよ本格的に活動してく感じですね。
備考:ふくしま逢瀬ワイナリーとは?
所在地:福島県郡山市逢瀬町多田野字郷士郷士2番地
敷地面積:約9,000㎡
建物面積:約1,400㎡
生産量: 今年度調達した果実では約10,000リットルを生産。5年後に30,000リットル程度、10年後に50,000リットル程度の生産を目指す。※出典:三菱商事復興支援財団
三菱商事 復興支援財団 と 郡山市 の 連携協定 とは?
三菱商事復興支援財団と郡山市が締結した連携協定では、「果樹農業6次化プロジェクト」を推進し、福島県産の果実の生成・加工・販売を一貫して行う新たな事業モデルの構築を目指しているのだとか。
今回の商品の初出荷をその第一歩とし、今後も福島県産果実の活性を図ると共に、新たにワイン用ブドウの生成に挑戦する農家を支援、ワイン・リキュールの製造・販売を拡大していくことを計画しています。
ちなみに、ふくしまワイナリーは、福島の産業や人をつなぐ拠点となることを目指し、2016年度中に一般公開する予定とのこと。
また、施設内のセミナールームをワイン・リキュール作りに関する勉強会や地域の方々の交流の場として提供する予定もあるのだとか。
つまり、ただのワイン製造工場ではなく、「地域活性化の施設」という位置づけなんですね。スバラシイ!
三菱商事復興支援財団によると、
東日本大震災からまもなく5年が経過しますが、地震・津波により甚大な被害を受けた地域は未だ再建途上にあります。
復興支援財団は、郡山市や農家の方々と共に果樹農業6次産業化プロジェクトを推進することで、地域経済を活性化し、福島県をはじめとした被災地の復興を後押ししていきます。
※出典:三菱商事復興支援財団
とのことなので、福島県にとってはとてもありがたい&チカラ強い存在ですね。
課題は 販促 。現状に満足 していては 危険 かも!?
そうはいっても、大手がサポートしてくれるからといって安心してはいられません。
というのも、社会貢献の一環とはいえ、三菱商事も一企業ですので、利益という見返りがなければ、いつかはそっぽを向かれてしまうリスクもあるからです。
今年は、初出荷ということもあり、出荷先が県内だけに留まりましたが、出荷先の拡大を図る必要もありますし、商品ラインナップも増やしてくことが将来的に、必要不可欠です。
商品ラインナップというのは、種類というよりも、高価商品を作るという意味です。
今回出荷した2,000円というのも買いやすい価格ではあるのですが、プレミアム感があるかどうか?という視点では、その地域でしか買えないというだけでは、弱いです。
ですから、プレミアム感を出すためにも、高価格商品を作ることが重要です。それに、プレミアム感のある商品なら、県外の権威あるところに出荷しやすくなるというメリットもありますからね。
もちろん、利益も増えます。
手っ取り早い PR方法
個人的に、一番手っ取り早いPR方法は、有名なワインソムリエの方に試飲していただき、感想を頂くことです。もちろん、そこにはやらせは抜きで、真面目に評価してもらった方がイイです。
ソムリエの方なら、味の良し悪し以外にも、こういう料理に合うとか、こういう時に飲むのが最適だとか教えてくれそうですからね。
で、その一部始終を映像に収め、PR動画と合わせてメイキング動画としてネットに公開しましょう。って感じです。
まぁ、ふくしまワイナリーの販促担当やマーケティング担当の方も、いろいろと考えていることが有ると思いますので、これからの展開に期待してます。