磐梯熱海駅前(郡山市)にフットボールセンターは不要!コストコを誘致すべし!
郡山市の熱海町駅前の、市が保有する広大な土地の有効活用する事業ですが、行政センター+ フットボールセンター を整備する方針になっているようです。
どうやらこの事業は、平成25年度から動いているようなので、今更口出しするのも申し訳ないのですが、私個人の見解としては、「そんなものは要らない!」ということであり、地域活性化を目的とするのであれば、コストコを誘致する方が、何倍も効果的なのでは?と考えています。
追記: 郡山市フットボールセンターがオープンしましたので、それに関する記事も掲載しました。よろしければ、そちらもご覧ください。→ 郡山市熱海フットボールセンターの場所とほっとあたみ
熱海駅前 市有地 整備事業 とは?
郡山市が平成24年12月に取得した、磐梯グランドホテル跡地(熱海町)を有効活用するための事業です。
この跡地は、JR磐梯熱海駅や国道49号、磐越自動車道磐梯熱海インターチェンジ等の交通の便がよく、また付近には、磐梯熱海スポーツパーク、郡山ユラックス熱海等のスポーツ・コンベンション施設があり、さらには、磐梯熱海温泉等の観光資源等に囲まれた、発展性を期待できる広大な土地です。
面積は、全4画地を合わせて約28,000平方メートル。(A:約20,500平方メートル、B:約6,000平方メートル、C:約1,000平方メートル、D:約500平方メートル)東京ドームの約半分のサイズです(笑)。

その施設というのが、フットボールセンター及び行政センターを中心とした公共・多目的交流施設なのだそうです。
フットボールセンター とは 何か?
「(仮称)熱海町駅前市有地整備事業基本構想」によると、日本サッカー協会(JFA)の「都道府県フットボールセンター整備推進事業」という、ざっくりいうと、各都道府県サッカー協会の活動拠点を整備するための助成事業があり、福島県サッカー協会はそれを、郡山市に建設を要望していたようです。
フットボールセンターの施設概要としては、次の設備が必要なようです。
・正規ピッチ(105m×68m)の人工芝サッカーグランド1面(防球ネット付)
・夜間照明設備
・クラブハウス1棟(事務室、会議室、トイレ・シャワー、用具庫など付属施設など)
・駐車場
・観覧席
ただし、認定要件というモノが別にあるので、フットボールセンターとして認定されるためには、その要件を満たす必用があるようです。
(1)施設
サッカーの公式戦が開催できる広さ、夜間照明設備、クラブハウスの設置など
(2)施設の利用
都道府県サッカー協会が主体的に利用できる施設であるものとし、都道府県サッカー協会が年間総稼働時間のうち、原則として、5分の4を利用できるものとする。
(3)認定施設の名称
福島県フットボールセンターと命名すること(呼称/愛称でもよい)
(4)JFAスポーツマネージャーなどが、サッカーフェスティバルや指導者講習会、地域(学校・幼稚園等)への開放などの事業を実施するために、その運営に携わること。
(5)施設の所有/管理形態
必ずしも、都道府県サッカー協会が自己所有しなくてもよいなど
「サッカー協会が5分の4以上利用できるものとすること」という要件があることから、サッカー協会のための施設ということがイメージ出ると思います。
フットボールセンター が 要らない 理由 とは?
なぜ、私が”不要”というのかというと、フットボールセンターがあるから、その地域が賑わうか?というと疑問ですし、そもそも、熱海町にはすでに「熱海サッカー場」があるから”不要”だと考えているのです。
既に存在するサッカー場を有効活用できていないのに、新しいサッカー場を作ってところで、無駄になることが目に見えています。
ついでに言うと、施設の所有形態は、「必ずしも、都道府県サッカー協会が自己所有しなくてもよい」ということですので、サッカー協会が有効活用できなかった場合、郡山市がフットボールセンターという”遺産”を管理しなければならなくなるのでは?という、不安も残りますので、郡山市や、地域住民にとってプラスになると考えるのは難しそうです。
ですから、どうしても熱海町に作りたいのであれば、熱海サッカー場を改修すればいいのでは?と思いますし、そうでなければ、西武サッカー場を改修するのが現実的なのでは?と思います。
そもそも西武サッカー場は、福島国体のサッカー競技のメインスタジアムとして作られたのはいいけれど、その後、客席数が不足しているためにJリーグ等で利用できなくて、”利益を生みだすイベント会場として有効活用できていない”という印象があります。
(2014年4月指定管理者が郡山市文化・学び振興公社から学校法人新潟総合学院FSGカレッジリーグに変わっているので、それはそれで、問題があるのかもしれませんけど・・・。)
そもそも 福島 には Jヴィレッジ があるのでは?
そもそも福島県には、Jヴィレッジという、日本屈指のサッカー施設が有ります。
福島県にフットボールセンターを新たに作らなくても、Jヴィレッジの一部を活用すれば?と思ってしまうのですが、その辺はどうなんでしょうね?
仮に、郡山にフットボールセンターを作ることによって、サッカー関係者がJヴィレッジではなく、郡山のフットボールセンターを利用するようになったりしたら、郡山にとってはプラスになるかもしれませんが、双葉郡にとってはマイナスになってしまいます。
もし、そうなったら、浜通りの復興に逆行する活動になってしまわないか?という懸念もあります。
この辺は”別問題”で、且つ、”キケン過ぎる題材”なのであまり踏み込みませんが、福島県が、現実問題として原発問題をどう捉え、どう対応していくのか?ということに波及する問題なのでは?と妄想もあったりなかったり・・・。
コストコ ( コストコホールセールジャパン )を 推薦 する理由とは?
フットボールセンターを”不要”とした、私が代替案として提案するのは、コストコ(コストコホールセール)を誘致することです。
コストコとは、「高品質な優良ブランド商品をできる限りの低価格にて提供する会員制倉庫型店」で、日本テレビ系のお昼の人気番組「ヒルナンデス」でもよく紹介されることもあり、大人気のお店です。
推薦理由その①: 他県から 人が集ま ってくる
その人気ゆえに、コストコで買い物するために、他県からやってくる人も多いほどです。
実際私も、茨城県のひたちなか店に行ってきまし、知人の職場では、コストコブームが起きているらしく、毎週のように誰かがコストコに行って、お土産を買ってきてくれるのだとか・・・。
推薦理由その②: 交通の便 が 良い
既に紹介したように、郡山市が保有する土地は、交通の便が良いので、人を集める場所としての条件は満たしていると思います。
高速道路のインターチェンジがありますし、JR磐梯熱海駅から徒歩で行ける距離ですし、下道でも国道49号線の側というように、アクセスはしやすい場所です。
この条件なら、コストコ側も、OKしてくれるのでは?と期待します。
推薦理由その③: 地域の人口減少 が 改善 される!?
郡山市は、熱海町の課題として「人口減少と少子高齢化」を挙げています。(正直、これは複数の地域で起きている課題だとは思いますが・・・)
その原因の一つとして、「日常生活が不便」ということが考えられます。
というのも、食品を売っている中・大型スーパーが、熱海町には無いからです。「ちょっと夕飯の買いだしに行く・・・」というのが、いちいち面倒なのです。
そんな熱海町にコストコができたらどうなると思いますか?
熱海町が一気に住みやすい町となるだけでなく、”働く場所”も増えるわけですから、人口が増える可能性だってあります。
推薦理由その④: 地域産業 の 活性化 に 繋がる
コストコがあることによって、他県から人が集まりやすくなるということは、熱海町の主力産業である”温泉関連”の施設とは相性がいいハズです。
「せっかく来たついでだからに、温泉につかっていくか!」という人も多いでしょうし、「温泉で宿泊し、ゆっくり過ごして、帰りにコストコで買物して帰るか」というように、相乗効果を生みだせる可能性があります。
ユラックス熱海で子供を遊ばせている間に、親はコストコで買い物・・・なんてこともできますからね。
推薦理由その⑤: 結局 、 郡山 にも コストコ があって 欲しい
完全に個人的な理由で恐縮ですが、結局、近くにコストコがあって欲しいんです。
”必需品を買う”というだけなら、郡山にもジャスコとか、ヨドバシカメラとかヨークベニマル・イトーヨーカドーなど、いろいろありますが、やっぱりワクワク感という意味では、どれもコストコには劣ります。
人がモノを買う理由というのは、”理性”よりも”感情”の方が強いですから、わくわくできる場所の方が、消費って進みますし、買っている方としても愉しいです。
だから、郡山市民の日常生活に手軽な方法でワクワクをプラスするという意味でも、コストコはいいかな~と思っています。
コストコ ができることによる 問題 は?
紹介した推薦する理由は”交通の便”以外は、どれも、フットボールセンターを作るよりも、効果が大きいハズです。
フットボールセンターがあるから、他県から人は来ないです(自分の県にもある)し、日常生活が改善されるわけでもありません。働く場所は増えるかもしれませんが、人数はコストコの方が多いでしょうし、地域産業との活性化も特需はあっても、日常的という意味では、弱いです。もちろん、フットボールセンターで試合があれば、ワクワクすると思いますが、非日常ですからね。
ただ、問題がまったくないわけではありません。
例えば、人が集まるということは、それだけゴミが捨てられる可能性もありますし、治安も悪くなる可能性もあります。また、コストコが不祥事を起こして突然倒産するリスクもゼロではありませんし、突然人気が無くなるリスクだってあります。
なにごともそうなのですが、何か一つに頼り過ぎると、それが傾いたり倒れたりした時に、周囲も一緒に倒れてしまうリスクが伴います。
ですから、「コストコの誘致」を推薦しながらも、地域としては「コストコにおんぶにだっこ(頼りすぎること)は絶対ダメ」とも考えています。
ただ、地域活性化のキッカケとしては、もってこいだと思いますので強く推薦します。
そして、コストコ顕在の間に、”次の活性化の柱”を用意するための活動に着手すればいいのでは?と考えています。